『人はなぜ刺激を求めるのか?』なんとなくトカラでわかった!★★★★


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四年程前の恒例のトカラ列島ダイブクルーズでの事。

三日目に辿り着いた無人島の臥蛇島のたてがみ。画像の木場立神は本当に神の名にふさわしく畏怖堂々としています。孀婦岩はどちらかというと母のようでこちらは威厳のある父でしょうか。さてお話はここでの、『今だから笑えるけど一歩間違えたら、、、』な出来事です。

臥蛇島までくると大概気が大きくなっています。三日目なので船上から見る潮波や潮流にも慣れて来て、『次はあそこ潜ってみよう』『こんなコースで攻めてみよう』と考えるものです。

この時も慣れたわれわれの目にも明らかに違う潮流が船を揺らします。もう笑っちゃうくらい。でもここは意外に潜りやすく、立神の潮陰から入るとなんなく潜降できます。30本位の経験があれば普通に潜れるくらい難しくない。はずが!

陰から入って潮表に出ていきますがある程度まで行くととてもじゃないが進めません。いつもはもうちょい先まで行けるんですが。横っ面は張られるはボディーブローはくらうはもう魚だって泳げてないです。

結局2ダイブとも進んで、止まって、あきらめて、引き返す。これの繰り返し。安全です。そう安全。

おいしい弁当を船上でたいらげているときに誰彼となく、
『あの先凄いだろうね』
『うん、絶対なんかいるよ!』
『まぁいるのは間違いないだろうけど、、、』 とこうです。

そこで気が大きくなっているアホな集団を代表して僕が船長に宣言しました。

『潮上のずっと上から入れてください。で魚のいるところで掴まってその後流されて浮上します。』

なぜこの時、掴まれると思ったのかが不思議。やっぱアホ集団だからか?

でも練習無しに、下見無しにやるほど愚かではない(この程度の常識を持ち合わせていた脳に感謝)ので、まずは素潜りでやってみます。

船長に船をまわしてもらい、せーので飛び込む。意外に最初は潮流あまり感じません。立神が近づいてきます。(いや俺が近づいてるんだ)どんどん近いてくる。すると下から真っ黒い雲の集団が水面の我々(素潜りで入ったのは確か三人ぐらい)に向かって突進してきます。そう突進です。

正体はスッゴイ数のギンガメの群。上から見るとロウニンもいます。数があまりに多いのでちょっとだけビビった。

船にあがってさぁ皆さん行きましょ!

事前の打ち合せで
・穴に吸い込まれないように!(立神に亀裂がある)
・群のちょい手前から潜降してすぐ掴まる!
・15〜20分たったら、、、

こんなこと決めましたが、、、、

で実際に潜降すると海底はみるみる離れます。一応岩に必死に掴まってまわりを見ると笑えるくらいの様々な格好。岩に掴まって逆立ちの人、頭を下にして必死に潜りながら流される人、えらい離されたところからエアーだけ確認できる人、海底転がる人。
ええそうです。とてもこの時は笑えません。

ほふく前進も出来ないのでとにかく集団とは名ばかりのバラバラ軍団に僕はこう叫びました!

『浮上じゃーーー、浮上ーー!』

まるで戦争映画の撤退シーンかSATの隊長の退却命令のように

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こんにちは。
アサムラマリーーンです。

今年のトカラクルーズの日程は
8/29の夜便〜9/1(日)の予定です。参加希望者は早めにご連絡下さい!

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