あなたも潜るとノド乾きますか?
ダイビング中の、ノドの渇きを経験した事のない人はまずいないでしょう。
なかには、こんな声もあるほど、、
『ノドがヒリヒリする』
『乾いて苦しくって、浮上したくなった』
『ノドが痛い』
この多くは初心者の場合ですが、それでも実際言われたことがありました。
ノドの渇きの原因はいくつかあります。
まず第一にタンクに充填されている空気そのものに湿度が極端に低いと言うこと。
通常の陸上環境では、湿度60%とか30%とかあるよね。ところがあなたの使うタンクのエアーは数%しか湿度がないんですよ。
第二に鼻呼吸でなく口で呼吸してる。
ほら、今あなた、鼻で吸ってるでしょ。鼻呼吸には様々なメリットがあり、その一つに“潤い”がある。
口で呼吸する以上この“潤い”の恩恵を受けないわけだね。
上記のノドが渇く原因は、スクーバに関してはある意味宿命的なもの。
でも、実はコレよりももっとノドが渇く理由があるとしたら、、、、
わたしは初心者の“ヒドい喉の乾き”は呼吸の仕方にあると思う。
不慣れなため、ゆっくり呼吸が出来ないんだよね。
すると口呼吸なわけだから、あなたの舌の上を勢いよく、エアーが何度も何度も、通り過ぎていくことになる。これじゃあ相当に乾きそうだ。 ゆっくり呼吸をすると、唾液を飲み込むことも出来るし、舌の上を勢いよくエアーが通り抜けることもない。
前にストレス&パニックについて講義をさせて貰ったときに、
『とにかく呼吸が大事です。』
と言うのを話をさせてもらった。
簡単に要約すると、
『パニックになると呼吸が乱れます。しかしこの逆も、つまり呼吸が乱れたことにより、パニックに発展する事も』
要は呼吸さえ落ち着いてゆっくり出来ている限り、いろんな事を未然に防げるわけ。
では、もしあなたが、初心者でないにも関わらず喉の渇きをうったえているとしたら。
それはレギュレーターのベンチュリー効果によるのかもしれませんね。
『ベンチュリー効果ってなに?』
と思われたと思うので、専門用語を一切使わず説明するとすると、
それは、エアーが『ドバっ』と入ってくる効果。
(詳しくはググって)
レギュレターの呼吸抵抗を減らす為にこの効用を利用します。反面、欲しい量以上の空気が飛び込む感覚や、
呼吸を止めているのに入ってくる感覚があります。
実はほとんどのメーカーでこのベンチュリー効果を利用したレギュレーターが設計されています。
なんでかと言うと、レギュレーターの呼吸抵抗値なる物がありまして、それを計る計測器で一定の数値が出ないと検査合格しないんですね。 計測はもちろん機械なわけで、水深50m、タンク残圧50の設定でガッバガバ吸わせます。
ヒトじゃぁそんなに吸わないってくらいガバガバ。
この検査に合格させるために呼吸抵抗値を低くする狙いでベンチュリーを効かせたレギュレーターとなる訳です。
でもほら、機械はこのエアーの“飛び込み感”が“喉の渇き”につながるなんて事、そもそも関係ないから。
じゃあさぁ、陸呼吸で『ガバッ』と入ってきたらさぁ、やだよね。
陸みたいに自然な呼吸で、なおかつ呼吸抵抗値が低く、“飛び込み感”の無い、“喉の渇かない”、
何というか、自然なレギュレーターがあったらいいよね。
機械の検査でもパスして、自然な呼吸でって、やっぱ矛盾だな。そんなの無いか、でもあったらいいよね。
いいよね、いいよね、いいよねぇ〜
あっ!ここにあったよ。。
てことで吸いに来てみて。凄いから。面白いから。
何で面白いかって? 吸った人みんな笑ってるから。
『ちがう〜』って。