秘伝!dryスーツテクニック 上級編


今までdryスーツの保管や取り扱いについて書きました。今日は水中におけるテクニック、特にdryスーツでの中性浮力についてお話しします。

たま〜に聞くんですが『dryだと浮力調整難しいんですよね』とか、

『ウエイトが重くて中性浮力うまくいかないんですよ』などなど。

もしやあなたもそんな風に思ったりします?

ではわたしの感想述べます。
『水平姿勢の中性浮力は明らかにdryの方がやりやすいと思う。』

『え〜、うそ〜』とか、『インストラクターだからでしょ』なんて思ったら是非この先も読み進めてね。

ではさっそくdryスーツ着用時の浮力調整テクニックについて述べていきます。ただし、
注意警告1)この記事を読んで、中途半端に実施すると危険です。
注意警告2)給気排気のバルブ操作を間違えると危険です。
注意警告3)dryスーツの操作以外の一般的な注意事項を忘れると危険です。

【dryスーツにおける浮力調整】
その1.適正なウエイトの量と適正な位置
その2.水中では排気バルブを手動
その3.主にdryで浮力調整
その4.基本姿勢→両手は前、膝曲げあおり足

だいたいポイントはこの4点。では一つずつ見ていきましょう。

[適正なウエイト量と位置]
海でお見受けするに、多くの人がウエイトが軽い気がします。dryはいかなる水深でもスーツ内にエアーが入っている方が快適です。特に浅い水深では「スーツ内の空気を全部抜いてしまわないと浮く」と言うようでしたらウエイトは軽いと思います。目安は浅い水深でもスーツ内に給気出きるウエイト量ですね。

さて次に、量にも増して重要になってくるのがウエイトを付ける位置。わたしの場合は腰だけにウエイトを集中させずに分散させています。ウエイトを一カ所に集中させると明らかにバランスが悪いです。そう言った意味でも、アンクルウエイト、ウエイトベストはとても重宝しますね。
最近はBCもタンク脇にウエイト収納ポッケが付いていたりします。毎回のダイビングでいろいろ変えて見て、最適な位置を見つけて下さい。同じ重さでも自分にあった位置だと軽く感じるはずです。

[排気バルブは手動]
こうじゃないといけない!と言うわけではありません。ただ、排気バルブがオート設定になっていると、意に反してエアーが排出されてしまうことが多々あります。そうすると中性浮力とれません。また「寒いからもっと空気入れたいなぁ」と思っても、姿勢を少し変えただけでエアーが排気されることもあります。あなたがダイビング中、ず〜と両手がふさがっているなら無理ですが、そうでないなら手動排気がオススメです。

[主にdryで中性浮力]
これまた海でお見受けしますが、水中でBCにパンパンに空気が入っていて、dryにはぜんぜん空気入ってない人。これだと水平姿勢とれないと思います(寒いしね、水は入りやすいしね)。dryに入れた空気をうまく移動させる事で非常に快適な水平姿勢がとれます。

[基本姿勢]
これ読むだけではかなり伝わりにくいとは思いますが、、
両腕は軽く開いた感じで前に出します。膝も曲げて、キックはあおり足がもっとも安定します。この姿勢がもっとも水平姿勢になり、体力使わないです。腕を前に出さなくても水平にはなりますが、だんだん足のエアーにより上半身が沈み下半身が浮く状態になります。両手を前に出し、胸を張るようにするとあんばいがいいですよ(今度写真載せるね)。

どうでしたか? dryスーツの水平姿勢。次回海でインストラクターにチェックしてもらいましょう!

《追伸》
今度はバルブのメンテナンスについて書く予定です。

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